LP/EP NOISE POLLUTION : SUMMER FLING



NOISE POLLUTION

Label: ASITA (1998/2005)

Artist: YOUNG JOSEPH

Production: Young Joseph, Alex 75


1. On The Go
2. Our Time To Shine w/Rich
3. 151 And Coke (inst)
4. What You Need w/Brandon B, Neila
5. Too Fast w/Nikki
6. Bottomless w/Tommy V
7. Ducks On The Pond w/Mek, Circus, Neila
8. Life And Trials Of An M.C. w/Abstract Rude
9. Grey Sky w/Neila
10. Night Owl
11. Lost In The Shuffle
12. Seabreeze Raps
13. Puttin Rap In Its Place
14. From Phoenix To The Bay w/Neila, King Nut
15. Street Music Breakdown (inst)
16. Knock On Wood w/Jesfsm, Steven
17. Many Stories w/Tommy V
18. Overheating w/Neila
19. No Time Flat w/Exist
20. No Debate
21. Loads Of Lager (inst)
22. Lioness
23. Westcoast Workforce Family -I Love It
24. So Beautiful w/Tommy V
(このレビューはカセット・アルバムの物です)

サン・ホゼの4トラッカー、WESTCOAST WORK FORCEのJOE DUBS又の名をYOUNG JOSEPHは、音質の悪い4トラックならではのサウンドを聴かせてくれる。ファンク一辺倒ではなく、80年代ポップスやフュージョン、ニューウェイヴなど、多彩な音楽の影響を如実に感じさせる彼らのサウンドは、もっと注目されていい。

やる気なさそうな粘っこいフロウが全開のYOUNG JOSEPH。A面は、哀愁漂うファンク"OUR TIME TO SHINE"、スペイシーだがとにかくチープな"WHAT YOU NEED"、フックの女性ヴォーカルがファンキーな"TOO FAST"など、どれも良い。ポッセカット"DUCKS ON THE POND"は2分に満たない短さで若干欲求不満だが、"LIFE AND TRIALS OF AN M.C."は期待通りABSTARACT RUDEがいつもの喉を聴かせてくれる。B面に移って、ベスト・カットの登場。タイトなドラム、ベースライン、スムースなピアノループ、全てが折り重なって最高のグルーヴを作り出す"PUTTIN RAP IN ITS PLACE"がそれ。余りらしくないが、ドープの一言。哀愁漂う80'Sファンク"FROM PHOENIX TO THE BAY"、怪しいことこの上ないTOMMY Vとのデュエット"MANY STORIES"、爽やかなラヴソング"LIONESS"など、A面以上に粒揃いだ。シンプルなベースラインが耳に残るSHAPE SHIFTERSクルーのEXISTとの"NO TIME FLAT"や勢い溢れるピアノループが最高な"NO DEBATE"など、終盤にいくにつれテンションも最高潮に。 最も多くフィーチャーされている紅一点NEILAは、フィーメルMCには珍しくトリッキーなフロウで楽しませてくれる。特にシンプルなトラック上で暴れまくる"OVERHEATING"は、彼女の独壇場だ。

ALEX 75と共にトラックを手掛けているのはJOSEPH本人だが、乾いたウェスト・コースト・ファンクを基調としながらも独特の浮遊感漂う音作りは、なかなかのもの。オリジナル。

とにかく音質は悪いがそれが幸いして、アルバムの泥臭さ/ロウネスは最高潮。新しい事は何一つやってないのだが、ホームメイド・ファンクの最高峰と言っても良いほどのファンク臭が漂うアルバムだ。




SUMMER FLING

Label: HIGHGROUND (2001)

Artist: YOUNG JOSEPH

Production: Nothang06, Alex75, The Golden Ray, Deeskee, Young Joseph


1. Chapter 2001 (intro)
2. Straight Out The Gate
3. Copywrite 2000
4. Confidence w/Maleko
5. The Rain
6. The Cook Out (interlude)
7. Night Tonight
8. Getting By w/Subtitle, Administer, Existereo
9. Strength In Ones
10. Searching For Something More w/Jesfsm
11. Family Man
12. Summer Fling
13. The Weenie Roast (interlude)
14. Highground Trench Rats w/Pilot Rose
15. Graveyard Shift
16. Suction w/Subtitle, Tommy V, Life Rexall
17. Northern Cali (interlude)
18. James Worthy
19. Blazing Summer (interlude)
20. Peel That Hoe w/Deeskee
21. My Bad w/Jesfsm
22. Summer Fling (remix) w/Administer, Deeskee, Logic,
EVS
サン・ホゼに陣取るHIGHGROUDから、WESTCOAST WORK FORCEのJOE DUBSことYOUNG JOSEPH。WORK FORCEを始めとするベイエリア周辺のアーティストは、伝統的なウェストコースト・ファンクを継承しながら、粘っこい独自のサウンドを聴かせてくれる。音質の劣悪な4トラックモノの多い彼らにしては、珍しくプロフェッショナル・リリースとなったこの"SUMMER FLING"は、入門用には最適の内容になっている。

味わい深いデリヴァリーを聴かせるYOUNG JOSEPHは、乾いたファンクサウンドと抜群の相性だ。イントロでは軽く仲間達に会釈。自信満々に言葉を吐く"STRAIGHT OUT THE GATE"、DEESKEEが最高の仕事を披露する"COPYWRITE 2000"と、好調な出だし。前半の個人的なハイライトは、スムースなトラックでナイトライフ・ストーリーを語る"NIGHT TONIGHT"かな。フックのフルートも心地良い。ジャジーなギターが気持ち良い"SEARCHING FOR SOMETHING MORE"も捨てがたい。後半に入っても、テンションは下がらない。真面目に家族の絆についてライムする"FAMILY MAN"がまずは良いが、DEESKEEがここでも夜のベイ・エリアの風景が目に浮かぶ最高のトラックを提供した"GRAVEYARD SHIFT"が後半のハイライト。ドープ!自身のヒストリーを語る"JAMES WORTHY"、80年代ポップスな"PEEL THAT HOE"や"MY BAD"など、聴き所は満載。トラック面では、DEESKEEが健闘している。

ゲストは今回も、ある意味豪華。ロックな"GETTING BY"はラップとの噛み合せが今ひとつだが、シンプルな"SUCTION"はTOMMY VとLIFE REXALLの印象的なパフォーマンスも手伝ってドープな仕上がりに。とはいえ、グルーヴィーな"SUMMER FLING (REMIX)"がベストかな。

常に高品質な作品をリリースしてきた彼だが、音質の悪いテープ・アルバムだった事が災いして、知る人ぞ知る存在に留まってしまっている。今回、初のプロフェッショナルなリリースという事で音質もバッチリだし、内容の方も期待どおり。リスナーにとっては、WORK FORCEやHIGHGROUNDのアーティストの入り口として機能しそうなアルバムだ。