TYPICAL CATS

Label: GALAPAGOS4 (2001)

Artist: TYPICAL CATS

Production: Natural, MeatyOgre, Kid Kinish.


1. Intro
2. Reinventing The Wheel
3. Any Day
4. Qweloquiallisms
5. It Won't Stop
6. Snake Oil
7. Natural Causes
8. Take A Number
9. The Manhattan Project
10. Too Happy For Qwel
11. Live Forever
12. Cliche
13. What You Thought Hops
14. Thin Red Line

- VINYL TRACKLISTING
1. Reinventing The Wheel
2. It Won't Stop
3. Snake Oil
4. Natural Causes
5. The Manhattan Project
6. Take A Number
7. Any Day

シカゴから、QWEL、QWAZAAR、DENIZON KANE、DJ NATURALによるTYPICAL CATS。OFFWHYTEやPUGSLEE ATOMS等の才能を抱えるGALAPAGOS 4からのデビュー・アルバムは、シカゴ・シーンの底知れぬ可能性を示している。

3人が、これが誰のためのどんなアルバムであるかを語る"INTRO"に続く、ヒップホップを変えてみせるという"REINVENTING THE WHEEL"を聞けば、彼らがどんな目的をもった集団であるかは明確だ。一言で言うと、欺瞞に満ちたリリックはやめて本物で勝負しろという感じで、アルバムを聞き終わる頃には、それがハッタリでない事が分かるだろう。

3人のコンビネイションの良さは当然だが、個人的にはそれぞれのソロ曲が興味深かった。まずQWELだが、ピアノがスムースな"QWELOQUIALLISMS"、グラフ・シーンについてライムする"THE MANHATTAN PROJECT"(ドープ!)、バトルモノ"CLICHE"、どれも最高の出来。DENIZON KANEはと言えば、スムースなピアノが良い"SNAKE OLI"、ほぼビートレスのジャジーなピアノに合わせてパフォーマーとしての孤独感を語る"LIVE FOREVER"、ポエトリー・アーティストでもある彼らしくアカペラでのポエトリー・リーディングで始まる"WHAT YOU THOUGHT HOPS"、どれも彼の多彩なフロウが冴えまくる。一曲のみのQWAZAARだが、バトル・ライム"IT WON'T STOP"はロウな魅力に溢れている。

3人が集った曲では、ワックMCを斬る"TAKE A NUMBER"や、ラジオ局へ向う道中をライムした"THIN RED LINE"(DENIZON KANEのレゲエの影響を強く感じるフロウがドープ)など、当然のように相性は良い。DJ NATURALは、味なスクラッチを披露する"NATURAL CAUSES"、曲名が全てを物語るインスト・トラック"TOO HAPPY FOR QWEL"で存在をアピール。

大体、グループ名からして皮肉が利いている。トラックの弱さが唯一の弱点だが、3人のMCは皆ドープで、その弱点をカバーしている。ソロ曲が多く収められている事からも、彼らがソロ活動を念頭に於いているのは明白で、楽しみな限りだ。