LP/EP BOOZE BROTHERS : TRUTH OF THE TRADE



BOOZE BROTHERS

Label: FRIED CHICKEN (2002)

Artist: TACHICHI & MOVES

Production: Dj Moves, Gordski


1. Accapintro
2. Timeless War
3. 100% Canadian w/Governor Bolts, Birdapres
4. Boozehounds
5. Killin Dudes
6. Will You Ever Learn
7. Seriouso
8. Ty Mcfly w/Kaleb Simmonds
9. Razzle Dazzle
10. Offroad Racing 2
11. Fed Up
12. Know The Name
13. Spontanious w/Buck 65, Governor Bolts, Birdapres, B-Side, MindBender, Obie, Gordski, Jay O Smooth, Cee!!!!!!!, Fritz The Cat, Kotep, J-Ras
14. Take It Personal
15. Sin (sea world intro)
16. Sea World
17. Airplane
18. Booze Brothers (outro)
LOW PRESSURE改めFRIED CHICKENからの記念すべき初リリースは、TACHICHIとMOVESの黄金コンビのセカンド・アルバム。

まず、TACHICHIのラップが結構進歩している事に驚いた。マシンガン・フロウは相変わらずだが、曲によってはよりアグレッシヴに、リズミカルに跳ねてみせていて、だいぶ表現の幅が広がったみたいだ。"TIMELESS WAR"のサビなんて、今年最もドープなサビの一つだと思うんだけど。相も変らぬバトル・ライムにお約束の酒ネタ"BOOZEHOUNDS"まで、言ってる事は今までとあまり変わらないが、ヴォーカリストとしての魅力は確実に増している。"KNOW THE NAME"みたいなスローな曲も、語りかけるようなデリヴァリーでシットリと聴かせる。

最近は不調だったDJ MOVESの方も、TACHICHIに触発されたのか、全盛期の作風が戻りつつあるような充実した仕事振りで、嬉しい限り。"100% CANADIAN"のような駄目な曲もあるが、良いトラックが多いので全く気にならない。やはり、MOVESのトラックにはTACHICHIが最も適したMCだ。何気に、メジャー・デビューしたら売れっ子になりそうな気もする。

"TY MCFLY"ではヴォーカルをフックに持ってきたりしてるので、非常に取っ付き易いアルバムに仕上がっている。やっぱりこの2人、良いです。




TRUTH OF THE TRADE

Label: LEGENDARY ENT. (2001)

Artist: TACHICHI & MOVES

Production: Dj Moves


1. Independant Culture (Intro)
2. My Employment Application
3. Skitzophrenia
4. Skinzoes
5. Superstar (Remix)
6. Offroad Racing
7. Booze Hounds 1
8. The Last Laugh
9. Beyond Infinity
10. Too Dope For Comfort
11. Dartmouth (doin it)
12. Bush Gardens
13. House Crasher
14. Union Strike
15. One Last Rhyme
16. My Clocktower
17. Independance Engadged
18. Grettings From Luthor
19. Re-animate
20. Jibberish
カナダ・シーンの重鎮、DJ MOVES。彼はもう10年以上もその地でイルなビーツを作り続けてきたが、彼の才能がカナダの外に知れることは殆ど無かった。彼が特徴的な声を持つMC、TACHICHIと組んで作り上げたこのアルバムは、良識あるヒップホップ・リスナーには通り過ぎる事は許されないクラシックと言えるだろう。

TACHICHIの魅力は、なんと言ってもその特徴的な声だろう。軽視されがちだが、ラッパーにとって声は大事だ。彼の場合も、リリシストとしては水準よりチョット上といった感じだが、彼の声は癖になる魅力を持っていて、早口でライムを淡々と吐いていく。トピック的にはと言うと、最も多いのがいわゆるバトル・ライムで、"SKITZOPHRENIA"、"TOO DOPE FOR COMFORT"、"HOUSE CRASHER"などで、どれもタイトなパンチラインをキック。他には、メジャーに反旗を翻す"SUPERSTAR"、"INDEPENDANCE ENGADGED"、R&Bっぽいヒップホップを斬る"UNION STRIKE"、エロネタ"BUSH GARDENS"、酒の歌"BOOZE HOUNDS 1"、どれもドープだ。

MOVESのビーツも非常にクリエイティヴで、個人的には彼のベストの仕事がココで聴けると思う。"SKITZOPHRENIA"のドラム、"TOO DOPE FOR COMFORT"の幻想的なループ、"DARTMOUTH"の渦を巻くハイハット、やたらとイレギュラーな"HOUSE CRASHER"、ドラム、ループ、全てが素晴らしい"ONE LAST RHYME"など、どれも必聴のトラックばかりだ。インスト物の"OFFROAD RACING"もドープ。

TACHICHIとMOVESはこのアルバムで、カナダのヒップホップ・シーンが世界でも有数のドープな才能を抱えている事を証明してくれた。色々なMCにビーツを提供しているMOVESだが、TACHICHIとの相性が一番良い様だ。ポップでありながら実験的、というのはナカナカ難しいが、ココでは見事に成功している。