DERELICTS OF DIALECT

Label: DEF JAM (1991)

Artist: 3RD BASS

Production: 3rd Bass, Dj Richie Rich, Prince Paul, Sam Sever, Kmd, SD50


1. The Merchant Of Grooves
2. Derelicts Of Dialect
3. Ace In The Hole w/Kmd
4. French Toast
5. Portrait Of The Artist As A Hood
6. Pop Goes The Weasel
7. Sea Vessel Soliloquy
8. Daddy Rich In The Land Of 1210
9. Word To The Third
10. Herbalz In Your Mouth
11. Al'za-B-Cee'z
12. No Master Plan No Master Race
13. Come In
14. No Static At All
15. Eye Jammie
16. Microphone Techniques w/Nice & Smooth
17. Problem Child
18. 3 Strikes 5000
19. Kick 'Em In The Grill w/Chubb Rock
20. Green Eggs And Swine
21. Derelicts Of Dialect (sd50 remix)
22. Pop Goes the Weasel (radio edit)
23. M.C. Disagree And The Re-Animator
3RD BASSは、一言で言うとDEF JAMがBEASTIE BOYSの代わりに売り出した新たな白人グループ。当時別々に活動していたMC SEARCHとPETE NICEをDEF JAM側が引き合わせてグループを組ませた訳で、つまりは2匹目のどじょう。BEASTIE BOYSと違いより「黒人的」な面を前面に押し出していた彼らはセールス面ではまあまあ程度だったが、スキルに関しては文句なしと言えよう。

MC SEARCHとPETE NICEのコントラストが売りの3RD BASSだが、個人的には堅いPETE NICEのフロウが好きだ。いつもスーツ姿に杖というファッションもラッパーらしからぬと言うか、いわゆるストリート・ファッションに身を包んだMC SEARCHとは対照的で印象的だ。リリック面では全体的に言葉遊び系が多いが、2人の違いは特にメッセージ色の強い楽曲で顕著。直接的なMC SEARCHと比べて、PETE NICEのひねった言い回しは耳に残る。ベスト・トラックは"POP GOES THE WEASEL"かな。いわゆるセルアウト批判だが、ポップなトラックとサビが皮肉っぽくて当時良く聴いた覚えがある。ヴァニラ・アイスのソックリさんを袋にするビデオも話題になったし、3RD BASS最大のヒット曲でもある。

トラック面でも聴き所が多い。デビュー作よりも若干ハードになった感があるが、PRINCE PAULが多くを手掛けているだけあってカラフルなサンプル使いがドープ。奇妙なインタールードの数々もPRINCE PAULの仕業だろう。"MICROPHONE TECHNIQUES"や"PROBLEM CHILD"を手掛けたSAM SEVERは当時DEF JAM関連作や自身のグループDOWNTOWN SCIENCEでも良い仕事をしているので、名前は覚えておいて欲しい。

このセカンドの後、2人は仲違い。それぞれのソロ作も悪くはなかったが、彼らはコンビならではの味が受けていた訳で、やはり2人の掛け合いが好きだった者としては非常に残念な限りだ。だが、彼らが残した2枚のアルバムはどちらも良盤と言って良い。未聴の方は是非。