Production: Mike Dean, China Black, Kanye West, Nashiem Myrick, Nottz, T. Mix, Scarface, The Neptunes, Tony Pizarro
1. The Fix 2. Safe 3. In Cold Blood
4. Guess Who's Back w/Jay-Z, Beanie Sigel 5. On My Block
6. Keep Me Down 7. What Can I Do w/Kelly Price
8. In Between Us w/Nas
9. Someday w/Faith Evans
10. Sellout 11. Heaven w/Kelly Price
12. I Ain't The One w/WC
13. Fixed
彼の魅力は、平凡なギャングスタ・ラッパーのライムにはない知性と絶妙のストーリーテリング、溢れ出るような感情、そして説得力に満ちた語り口だ。その魅力は、色褪せるどころか、更に深みを増している。イントロに続いての、ストリート・ゲームにおける心構えを語る"SAFE"からして、説得力が違う。ベスト・トラックの一つ、生まれ育ったフッドを描写する"ON MY BLOCK"は、映像的であるだけでなく、ライムの隅々に生活感が溢れていて、SCARFACEの真骨頂だ。"WHAT CAN I DO"や"SOMEDAY"、"HEAVEN"といったフィーメル・ヴォーカルをフィーチャーした曲でストリートでの経験や世の不条理に対する自らの無力感を語ったかと思えば、"IN COLD BLOOD"や"I AIN'T THE ONE"では容赦ない”ギャングスタ”としての顔を覗かせる。うーん、ドープ。
あと、NASやJAY-Z、WCといった大物ゲストを迎えてはいるが、主役はあくまでSCARFACE。ソロイストのアルバムとしては、理想的なバランスだ。友情と嫉妬を扱ったNASとの"IN BETWEEN US"は、トラックも含めて特に気に入っている。