| 1. Sit Down Shut Up
2. In Your Area w/Planet Asia
3. Styles, Crew, Flows, Beats w/Lootpack, Quasimoto
4. Casio w/DJ Babu 5. Barter
6. Hold Up w/Rasco 7. The Everliving w/Zest
8. Rock Unorthodox w/Pablo 9. Top Illin’
10. Necromancin' w/Dave Dub 11. Keep On Rockin' It w/Charizma
12. T-Shirts 13. Breaks 'Em Down w/Kazi
14. Tale Of Five Cities w/Rhettmatic, Kid Koala, Rob Swift, A Track, DJ Hands, Z Trip, Total Eclipse, DJ Quest, J Rocc, Shortkut, The Cut Chemist
15. Mr. Dibbs 16. Definition Of Ill w/Planet Asia
17. Theme From A Peanut Butter Wolf 18. Run The Line w/Rasco, Q-Bert
19. Phonies w/Dj Design
20. Ten Minutes Left 21. Mobbin' w/Persevere, Vin Roc
22. Competition Gets None w/Grand Vis, Shortkut
23. Interruptions w/Zest 24. Hawai 5000
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STONES THROWの主催者として、RASCOやLOOTPACKを送り出してきたPEANUT BUTTER WOLF。サンフランシスコ・シーンが注目を集めた事に最も貢献した人間の一人は、間違いなく彼だろう。これまでも、純粋なブレイク集を数多くリリースしてきた彼だが、このデビュー・アルバムは、そんな彼のキャリアを総括した物といった趣が強い。
このアルバムの特徴は、DJとMCが完全に対等に扱われている点だ。MCメインでもDJメインでもなく、かといって所謂インスト・アルバムのようにトラックで聴かせる訳では勿論ない。RASCOとの"RUN THE LINE"では、Q BERTのスクラッチがRASCOと同等の存在感を放っているし、"MOBBIN'"でのVIN ROC、"COMPETITION GETS NONE"のSHORTKUTも同様だ。とはいえ、やはり最大の目玉は東西は勿論カナダからも猛者が多数参加した9分に及ぶ一大セッション"TALES OF FIVE CITIES"だろう。次々と変化するトラックもさることながら、それぞれのDJ達の多種多様な擦り(スキルについては言うまでもない)は圧巻で、これだけのメンツが一堂に会しながらも飽きさせない構成も見事。正に必聴だ。 PEANUT BUTTER WOLFのトラックは、彼のファンク/ジャズ/ソウル、そしてオールドスクール・ヒップホップに対する豊富な知識、愛情に溢れている。LOOTPACKとQUASIMOTOをフィーチャーした"STYLES, CREW, FLOWS, BEATS"はその最良の形だが、オールドスクール感に満ちたPABLOとの"ROCK UNORTHODOX"、今は亡き相棒CHARIZMAのフロウが古き良きブロックパーティーの空気を蘇らせる"KEEP ON ROCKIN IT"、ソウルフルな"BREAKS 'EM DOWN"をはじめ、数々のインタールードも最高にファンキーだ。 PEANUT BUTTER WOLFは、MCに比べてDJが軽視されている最近の傾向に対しての、一つの回答とも言えるアルバムを作りあげた。ヒップホップの原点であるDJとブレイクビーツが、このアルバムには詰まっている。土臭いブレイクに埃っぽいループの数々に、ただただ唸らされるばかり。様々なアーティストを、彼のプロダクションが包み込むように一つにまとめ上げている。所謂プロデューサー主導のアルバムとは、完全に一線を画した傑作だ。 |