PALS

Label: GALAPAGOS4 (2001)

Artist: THE NETHERWORLDS

Production: Anacron, Justin Tewn, Pns, Whitelightning


1. The First Utterance
2. One...
3. Uncommon (the theme)
4. Fat Boys
5. Abadoned (no love)
6. Friday Night Special
7. Sonuvaguns
8. Balls To The Wall
9. ...Two...
10. Futura
11. Cali (souled out)
12. A Love Ballad
13. Come Back Home
14. How Do You Like It?
15. Lessons Learned
16. Green Daze
17. Pals
18. ...Three.
19. The Last Word
20. One...Two...Three.
既にある程度キャリアを積んでいるアーティストが、気軽にユニットを組んでしまうのがヒップホップの面白い所だが、このTHE NETHERWORLDSは、LIVING LEGENDSのなかでも随一の人気を誇るMURS、既に数枚のアルバムをリリースしているANACRON、そしてHIMSELFによるユニット。共にL.A.で育ったと言う彼らがある種のリユニオンを果たした訳だ。

このアルバムには、一貫してピースフルな空気が充満している。そんな中でも、"FUTURA"のピースフルな雰囲気は特筆モノ。最高にスムースなトラックは、ANACRONのベストの一つだろう。それぞれの理想を語るシットリとライムしたリリックも暖かく、ポジティヴィティに溢れている。HIMSELFはキング牧師の有名な”私には夢がある”演説を彷彿とさせるし、MURSは将来への個人的な希望を語っていて面白い。"LESSONS LEARNED"では、様々な失敗が人を成長させると言うメッセージが完璧なトラックによって完成されていて、終わり近くの女性ヴォーカルも幻想的で最高に平和な気分にさせてくれる。

愛について歌った曲が多い事が、このアルバムをより暖かく感傷的にしている。最も心に響くのは"ABANDONED (NO LOVE)"。タイトル通り裏切りや拒絶について、友人や恋人、家族などを失う事の辛さをライム。他にも、彼らの地元カリフォルニアへの愛("CALI (SOULED OUT)")、色々な状況への愛("A LOVE BALLAD")、女優のクリスティーナ・リッチに対する愛("COME BACK HOME")、このアルバムを象徴するかのような友人への愛("PALS")など、何と言っても愛がある。

ビートはどれもドープ。あえて幾つか選ぶとすれば、殆どの曲を手掛けたANACRONの"FUTURA"、"LESSONS LEARNED"、JUSTIN TEWNの"SONUVAGUNS"、MOLEMENのPNSによる"A LOVE BALLAD"辺りか。どれも独特の透明感を持っていて、最高だ。

ANACRONが中心的な役割を果たしているものの、このアルバムには3人の魅力が最高の形で現れている。ソロ曲も良いが、やはり3人揃った時は、特別な何かがある。それに、ココまで暖かいヒップホップ・アルバムも珍しい。人に優しくさせる一枚だ。