LP/EP GORY DAYS : I NEED DRUGS



GORY DAYS

Label: PSYCHO + LOGICAL (2001)

Artist: NECRO

Production: Necro


1. Bury You With Satan
2. World Gone Mad
3. Light My Fire
4. Circle Of Tyrants w/Mr Hyde, Goretex, Ill Bill, Captain Carnage
5. Dead Body Disposal
6. You're All Dying
7. All Hotties Eat The Jizz
8. Scalpel
9. 12 King Pimp Commandments
10. Gory Days
11. Poetry In The Streets
12. Don't Try To Ruin It w/The Kid Joe
13. One Way Or Another
14. Morbid
ココ日本では全く無視されている、NECROのセカンドアルバム。ラッパーとしてだけでなく、プロデューサーとしても非凡な才能の持ち主なので、イロモノ的な見方は横に置いて欲しいが、歌詞の内容が内容だけに難しいかな。

いかにも、のNECRO節が聴けるのが、"DEAD BODY DISPOSAL"。「バスタブで血を抜くときは/汚れない様にまず服を脱げ」とか「どんな方法でやるにしろ、レンタル品と指紋には気を付けろ/偽のIDと現金を使え」とか、死体を処理する際の注意事項を事細かに指南してくれる。役に立つ時が来ないようにしましょう。前作では、オールドスクールからの借用が効果的だったが、今回は少し多用しすぎかな。しかも前作の"I NEED DRUGS"程のインパクトのある使い方は無く、手抜きっぽさすら感じるほど。BIGGIEの"TEN CRACK COMMANDMENTS"をもじった"12 KING PIMP COMMANDMENTS"(ヒモの12ヶ条を)はまだしも、"ALL HOTTIES EAT THE JIZZ"でのBIZ"NOBODY BEATZ THE BIZZ"、"DEAD BODY DISPOSAL"でのSALT N PEPA"LETS TALK ABOUT SEX"、ヒップホップ・クラシック以外でも、"LIGHT MY FIRE"(女性のあり方について)はその名の通りDOORSの同名曲から、それぞれサビを持って来ている。

高水準であるのは確かだが、前作との差異が殆ど無いのでインパクトは薄く、少し失望させられた。ビート面でだいぶ進歩したのだから、ライム、コンセプト面でも、もう少し新たな側面を聴かせて欲しかった。それでも、充分に水準以上のアルバムにはなっている。

因みに、前作とこのアルバムの間にも、フリースタイル/未発表ヴァージョンを収めた物が3枚と、インスト・アルバム(何と無謀な)を出している。チョット出しすぎじゃ無い?




I NEED DRUGS

Label: PSYCHO + LOGICAL (2000)

Artist: NECRO

Production: Necro


1. The Most Sadistic w/Ill Bill
2. Hoe Blow
3. I Need Drugs
4. Your Fuckin Head Split
5. You're Dead w/Ill Bill
6. Get On Your Knees
7. Rugged Shit
8. I'm Sick Of You
9. Cockroaches
10. Fuck You To The Track
11. Burn The Groove To Death
12. Underground
13. S.T.D.
14. Wkcr 89.9 Freestyle 4/20/2000
15. Wnyu 89.1 X Mas Freestyle 12/23/99
16. Wnyu 89.1 Freestyle 5/10/2000
ヒップホップ発祥の地、ニューヨークで生まれた変態的MCの代表格と言えば、KOOL KIETHが多くの人の頭に浮かぶだろう。いまやある種天才と崇められる彼に代わって、新たな変態キングの座に名乗りを上げたのが、NECRO。プロデュースは勿論、エログロ・ギャングスタ映画の主役まで務める彼のデビューアルバム。

古くからのヒップホップリスナーにとって、最も笑えるのが"I NEED DRUGS"だろう。LL COOL Jのクラシック"I NEED LOVE"を思いっきりパクッた曲で、トラックも同じ。彼女に対する切ない思いを歌ったオリジナルを、ヤク中の曲に。最高!"HOE BLOW"でも、オールドスクールへのリスペクトが垣間見れる。ココでは、B.D.P.のクラシック・ラインをサビに。「お前のマ*コはいい感じ/俺のチ*ポも準備万端」と、強烈な替え歌で、KRSが聴いたらどういう顔をするだろう、と心配になる。"GET ON YOUR KNEES"では、DIONNE WARWICKのラヴソングをフェラ・ソングに。「ヨーDIONNE、俺に何してくれる?」と言うNECROに続いて、「貴方のためにひざまずくわ」というヴォーカル・サンプルを挿入。とりあえず、女性の前では聴けません。"S.T.D."にいたっては、やたら純情に女を家に招きいれたと思ったら、ボコボコにして犯りまくる。女をレンチで殴ったら駄目でしょ。最後には説教までかます。

エロモノ以外でも、「お前の手首とクリトリスを切り刻む」とか、スプラッターさながらの描写の連続。セックスに暴力だけがNECROでは無くて、EMINEMを強烈にディスした"I'M SICK OF YOU"、ヒップホップ・シーンについてライムした"UNDERGROUND"なんてのもある。ゴキブリの事を、その起源から延々と説明する"COCKROACHES"も病んでいる。「一回間違って米と一緒に食っちまった/腹減ってるとゴチャゴチャ考えねえモンだぜ」だそうです。2曲で参加したNON PHIXIONのILL BILLも好演していて、とくに"YOU'RE DEAD"での入り方なんかはドープだ。

病んでる部分ばかり強調した気がするが、基本は押さえてるし、ビーツもタイト。フリースタイルを聴けば分かるが、NECROのスキルも相当なモノだ。誰にでもお勧めできる類のアルバムではない(歌詞的に)が、個人的にはかなり好き。とりあえず、意味分からずにこれを聴いてる女性がいたら、教えてあげましょう。