LP/EP MEN ARE FROM MARS, PORN STARS ARE FROM EARTH : MOON THINKER EP



MEN ARE FROM MARS, PORN STARS ARE FROM EARTH

Label: HHI-RECORDINGS (2002)

Artist: MAC LETHAL

Production: Mac Lethal, Blockhead, Surgeon General


1. 13:00 A.M.
2. My Favorite Screams
3. Ike Turner Psychic Network
4. A Cool Breeze w/Approach
5. My Angel Veronica
6. The M.A.D.
7. My Mom Izza Thug
8. Mermaid Pornography
9. Neptune, My Sweet Neptune
10. Cyborg's Revenge
11. Monday School
12. Midnight In Manhattan
13. ...
14. Club Bamboo
2001年スクリブル・ジャム・MCバトルでのタイトなパンチラインの数々で名を上げたMAC LETHAL、真価を問われるデビュー・アルバムをリリース。オーソドックスなフロウで確実にライムしてゆくカンザスのMCだ。

MAC LETHALは、スクリブル・ジャムでも観客を沸かせていたパンチ・ラインを求めるリスナーから、コンセプチュアルなリリカル・スキルを求める者までを満足させてくれる。パンチラインで言えば、"MY FAVORITE SCREAMS"や"THE M.A.D."、"CLUB BAMBOO"がお勧めだ。ユーモアを求める向きには、バウンスモノ"MY MOM IZZA THUG"が期待に応えてくれる。サグド・アウトした母親に関してライム(くだらないです)、中盤ビートが変化する辺りもドープだ。もうチョット感情を揺さぶられるライムを求めるなら、自殺に追い込まれるヤク中の女性について歌った"MY ANGEL VERONICA"、テロ以降のニューヨークへの思いを切なく語る"MIDNIGHT IN MANHATTAN"の2曲が素晴らしい出来だ。特に、政治的な意見を排し感情的に迫る後者などは、しんみりとさせられる。

トラック面では、やはりと言うか、BLOCKHEADが丁寧な仕事振りで唸らされる。前述の"MIDNIGHT IN MANHATTAN"でのエモーショナルなトラックはドープの一言。派手さはないが、素晴らしいリリック同様感情を揺さぶられる。意外にMAC LETHAL自身も良い仕事をしていて、フックのヴォーカルサンプルが耳に残る"A COOL BREEZE"やピアノ・ループが美しい"MY ANGEL VERONICA"など、まだ雑な面は否定しないが、なかなか。

前作"MOON THINKER EP"からは想像出来ないほど、メジャー感溢れるアルバムに仕上がっている。良い意味でポップになったというか...突出した曲がない事は今後の課題として残りそうだが、全体的にはキッチリとまとまっている。




MOON THINKER EP

(2001)

Artist: MAC LETHAL

Production: The R.E.


1. Sunset
2. Moon Thinker
3. Contact High
4. City Of The Green Moon
5. Suicide Note
6. The Song
7. The Rubicon
MAC LETHALは、カンザスのMC。自身のレーベル、JOHNNY23から、MAC LETHAL本人は勿論、ATOMS FAM周辺のアーテストなどをフィーチャーしたコンピレーション"OLD TROLLS NEW BRIDGE"を出している。

トラックメイカーTHE R.E.の才能は、イントロを聴くだけでも明らかだ。練られたサンプルに、ドープなブレイク。ベスト・カットは2曲目の"MOON THINKER"。美しいメロディを奏でるギターループに、乾いたスネアがタイトだ。MAC LETHALのデリヴァリー自体は非常にオーソドックスだが、確かなスキルにパンチライン、ドープ。パンチラインといえば、ダークながらメロディアスなピアノに、確かなドラムブレイクがドープな"CONTACT HIGH"でも堪能できる。続いて、ピアノが美しい、ポエティックな"CITY OF THE GREEN MOON"、エモーショナルな"SUICIDE NOTE"は前述のコンピレーションに収録曲。この曲は特に音が悪く、ヴォーカルが乗ると上ネタが殆ど聴こえない程。マアいいけど。ホーンが幻想的な"THE SONG"、RUBBEROOMっぽい"THE RUBICON"もタイトだ。

全曲を手掛けるTHE R.E.の手腕も確かで、ある種独特の美しいトラックを作っている。特に、ピアノ・サンプルの使い方が上手く、唸らされる。各曲の最後に付けられた短いループもどれもドープなモノばかりで、これから要チェックなトラックメイカーだ。

イントロを含めて7曲、どれも高水準。ANTICONとATOMS FAMを足して2で割った感じ、と言えば分かりやすいか。とはいえ、充分な個性を感じさせる作品だ。お勧め。