LEAVE MY NAME OUT

Label: UP ABOVE (2001)

Artist: LMNO

Production: LMNO, Key Kool, Evidence, The Nucleus, Rob The Viking, Mums The Word, Madlib


1. 1st Things First
2. Always
3. Lift Up
4. Souldier
5. Wise Dumb (wisdom)
6. Grin & Bear It
7. Natural Beauty
8. Acronym Jim's Hymn
9. Invigorating
10. Elbow Room
11. Packed Event
12. Don't You Even Go There
13. Radiant
14. The Word
15. Good Great Wonderful
16. Headlocked w/Madlib
西海岸のクルーVISIONARIESから、LMNOがソロデビュー。地味な存在ながら活動を続ける彼らに、アメリカのヒップホップ・シーンの健全な一面を見るのは俺だけ?特別革新的でもなく、キャラ立ちするタイプでもないが、サンプリングに拘り素朴な音楽を作り続ける彼らは、実に楽しそうである。

冒頭の"1ST THINGS FIRST"では、神やヒップホップへの思いをキック。ピアノループがドープなトラックを手掛けるのはKEY KOOL。彼は、ウッドベースが独特なラヴソング"NATURAL BEAUTY"でも質の高いトラックを提供している。EVIDENCEは"GRIN & BEAR IT"で、ミニマムながら奥行きのある音作りで新境地を開いている。"RADIANT"での弦楽器使いも実に上手く、自分のグループDILATED PEOPLEでの仕事以上に気合が入っている様だ。だが、最も印象的な仕事を残しているのは、SWOLLEN MEMBERSのROB THE VIKINGだ。アルバムのベスト"INVIGORATING"での幻想的なトラックは実に素晴らしい。が、"ALWAYS"でのストリングス使いはアベレージ。

音の話ばかりになったが、主役のLMNOのラップも悪くない。ライムの端々に登場する神への感謝の言葉から察するに、かなり信心深い人物のようだが。宗教の元に一つになれば争いは無くなる、といったメッセージが目立っている。他のトピックには、恋愛モノやサッカーMCモノ、ストーリーモノ等、極めて基本に忠実だ。

全体的に、小粒ではあるが良質のヒップホップ・アルバムだ。聴かなくても困らないけど、聴いても困らないよ。極端なアーティストもいいが、彼らのような真ん中に位置するアーテストもお忘れなく。