ANTI−CONFORMITY, ANTI−CONVENTIONALIST, ANTI−ICONGRAPHY
by: SO F' BOY

ANTICON

今このアーティストはどのくらいの知名度を獲得しているのだろう?かなり気になる。先日の東京でのライブでおそらくかなり知られたのではないかと思う。しかし一般に聴きにくいことは確かである。おそらく普段HIP HOPしか聞かないリスナーにはなかなか受け入れにくい音であろう。そしてさまざまなジャンルの音楽を聴く人間の間では斬新なHIP HOPとしてかなり盛り上がっているはず。しかしその中でなぜANTICONが新しいかと、ANTICONクルーが何を訴えているのかを自分なりに感じ取っている人はいるのだろうか?僕はそこまでANTICONについて知っているわけではないが、しかし彼らの訴えは感じ取ったつもりだ。

僕が感じているANTICONの魅力とは、クルーの一員であるDOSE ONE、WHY?にある。他のメンバー(Sole, Mayo, Jel, Alias, Odd Nosdam, Sixtoo, Buck 65, Controller 7....)をみても個々に素晴らしいものを持っているが、なかでも曲者なのが彼ら二人である。彼らについてよく知っている人はご存知だろうが、よく「これはHIP HOPか?」と思わせられる。例えば先日の東京のライブで売られていたおそらく200枚限定であろうMISS OHIOS NAMELESS/WHY?はROCKである。その他COLD HOUSE/HOOD(Aethetics)への二人の参加、MOON REPELLENT/FOG(Ninja Tune)にDOSE、FREDERICH & NINAの10インチにDOSE、CHOCOLATE INDUSTRIESのコンピ:RAPID TRANSITでのPREFUSE 73とのユニットCOMMUNICATION PROJECT、TORTOISEのJOHN HERNDONとの共作そしてBLIND FOLD/GREENTHINK、cLOUDDEADなどである。これらは共通してジャンルを定義することができな い。ここにANTICONの魅力があるのではないだろうか?

今までのアメリカのHIP HOPシーンというのはとても閉鎖的なものであった。こうじゃなきゃだめだとかさまざまな制約があった。そこに今は解散したCOMPANY FLOWの登場!彼らの音は新しかった。しかし自らジャンルの壁をぶち壊そうとはしなかった。今の日本における状況も同じである。閉鎖的でなぜかHIP HOPはレコードショップの店員も含めて偉そうである。格好もみな同じ。(中にはしっかりかっこいい人もいる。)しかしANTICONの場合はどうだ?彼らが東京でライブを行ったときの服装を見た人もいるだろうが、WHY?、DOSEは全くHIP HOPじゃない。そんな彼らがHIP HOPをやっていることがかっこいい。何の壁も制約もない。ただ彼らなりのHIP HOPを表しているだけである。このDOSEとWHY?はかなりPOST ROCKが好きなようである。だからHOODやJOHN HERNDONなどとコラボレートする。ただこのような単純なことをできない状況があるのは確かである。ANTICONが知れ渡ってきた今こそ、リスナーがこういうジャンルの壁を壊していかなければならないのではないだろうか?それがSOLEの"DEAR ELPEE"に始まるANTICONクルーへの日本からの回答となるのではないか?本来音楽はもっと自由でオープンなはずである。いい音楽はいいという当たり前のことを認められない状況を作ってはいけない。今の日本は以前のアメリカと同じ道を歩んでいるように思える。だが最近日本でも小さな明かりが見えてきた。それは田中雄一郎というアーティストである。彼についてはたまたまテレビで見たのだが、日本では一番新しい。素晴らしい。興味ある方はOFFICIAL HOMEPAGEがあるので覗いてみてください。最後に音楽は決まった聴き方というのはありません。だから僕の意見も単なる提案です。こういう風にジャンルレスに聴いたほうが楽しいとは思います。

- 僕のANTICON, POST ROCK ベスト5 -

1. BLIND FOLD - GREENTHINK
2. MUSIC OF A SINKING OCCASION - L'ALTRA
3. MISS OHIOS NAMELESS - WHY?
4. COLD HOUSE - HOOD
5. LIVE IN CHICAGO,1999 - JOAN OF ARC