PUT EM ON THE MAP的 BEST OF 2003 by: Fuma75
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メジャー、インディを問わず、2003年も多くの素晴らしい作品に恵まれた年となった。個人的には、MUSH(BUSDRIVER & RADIOINACTIVE with DAEDELUS、OMID、LISTENERなど)やRHYMESAYERS(ATMOSPHERE、SEMI.OFFICIAL、SOUL POSITIONなど)の安定したリリース、MF DOOM怒涛のリリース・ラッシュ("SPECIAL HERB"シリーズ、KING GEEDORAH、MONSTA ISLAND CZARS、VIKTOR VAUGHNなど)、そしてJUGGAKNOTSやCHARIZMA & PEANUT BUTTER WOLFなど、過去の名盤の再発が活発に行われた事など、全般的に見ると尖がった作品よりも、何年かに一度ヒップホップ・シーンに訪れる原点回帰の波が来たかな、という印象が強かったように思う。DEF JUXやANTICONといった意識的に先鋭的な役割を担って来たレーベルが保守的な作品をリリースしてきた事も、そうした印象に拍車をかけている。 で、本題。普通に年鑑ベストを挙げるとなると、筆者も他のサイトや雑誌と大差ない物になってしまうのはしょうがない所。そこで今年は、埋もれがちな隠れた名作にスポットを当てたいと思う。作風が地味なのか、保守的ゆえに目立たないのか、大きなリリースと重なってしまったからか、レーベルのプッシュが足りなかったからか、存在自体が地味だからか、はたまたその全てか。理由は何であれ、認知度と作品の質が比例しない事はご存知の通り。 |
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ベスト・アルバム
2番手には幾つかの作品がエントリーする。例えば、MARS ILLのセカンド・フル・レングス "BACKBREAKANOMICS"(info)は、DUSTのプロデュース・ワークが光ったアルバムだった。LISTENER "WHISPERMOON"でも如何なく発揮された彼の手腕は、もっと注目されていい。MCであるMAN CHILDの地味なキャラクターが足枷になっている気もするが、スキルに関しては問題なし。シカゴ・オールスターといった趣のNACROBATS "ALL WAYS"(info)も楽しかった。MOLEMENからGALAPAGOS 4、THE OPUSまでが一堂に会し、オーソドックスな楽曲からエキセントリックな楽曲までが自然に一つのアルバムに収まっている。豪華なアルバムの割に注目度が低かったのは、このプロジェクトを率いているのがPUGSLEE ATOMZだからだろうか。カナダの隠れた才能WE STAIN PORCELAINのオフィシャル・デビュー作"THE FIRST FLUSH COMPILATION"(info)も同様に、JOSH MARTINEZやTACHICHIといった有名ドコロが参加しながらも、地味な印象を拭えなかった不運なアルバムだ。WE STAIN PORCELAINのプロダクションは、プリミティヴなドラムなどGORDSKIと比べても何ら見劣りのしない優れた作品が多く、素通りするには勿体無いアルバムだ。インストゥルメンタル・アルバムでは、SCIENCE FICTION "WALLS DON'T EXIST"(info)がダントツ。DJ SHADOWやRJD2の影から抜け出せていない感はあるが、楽曲の質は極めて高い。彼に関しては、強烈な個性さえ身に付けば大化けする可能性を感じさせる。
それ以外のアルバムはというと、どれも甲乙付けがたい。西海岸ではAYENTEEやACID REIGN、BLEU COLLAR、EXISTEREO、IMPRAKTICAL、NEILAらが楽しませてくれた。中西部ではODDJOBSやVAKILLをはじめとするMOLEMEN一派、アトランタのBINKISも良かったし、東ではBABBLETRONが頑張っていたし、APATHYの2枚組もメジャー移籍前最後の置き土産として圧倒的なヴォリューム。カナダではDEAD CAN'T BOUNCE、JOHN DISS & DJ SLEUTH、KABOOMといったところか。
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ベストMC
次点にはLISTENER、I SELF DIVINE、NEILA、PIGEON JOHNを筆頭にソロ活動も目立ったL.A. SYMPHONYの面々、そして極めて個人的な趣味でCAMU TAOを。 ベスト・プロデューサー
他には、ベスト・アルバムの項でも挙げたDUST、SCIENCE FICTIONは勿論だが、地味ながらGALAPAGOS 4の屋台骨を支えるMEATY OGRE等が印象に残った。
(1.2004)
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