LP/EP LIFE SENTENCES : THE UP TO SPEED EP



LIFE SENTENCES

Label: WEIGHTLESS (2003)

Artist: GREENHOUSE EFFECT

Production: Blueprint


1. Intro
2. To Rhyme Is Divine
3. We Create
4. The Proper Education
5. Live From Topcats w/DJ Przm
6. Life Sentences
7. Illogic
8. Feedback w/Illogic
9. Fantasy Island
10. Plead The Ph5th
11. Artificial Intelligence w/Please The Ph5th
12. Artificial Intelligence Reprise
13. Lost Souls
14. Friction w/Vast Aire, Cryptic One
15. Red Badge Of Courage
16. Bahdaddy Shabazz
17. Cracked Pavement
18. Dejuan
19. Catch Me If You Can
20. Outro
デビューEP"UP TO SPEED"に続く、BLUEPRINT率いるGREENHOUSE EFFECTのオフィシャル・デビュー・アルバム。最近脱退したINKWELにとっては最後の作品となったアルバムだが、完成したのは2000年だそうで、実に4年間も寝かされていた訳だ。

最近のBLUEPRINTのプロダクションをつまらなく感じているリスナー(筆者を含む)は、ご安心を。4年前の作品という事で、"UP TO SPEED"の頃の質の高さがまだ残っている。太いベースに幻想的なループが絡みつく"TO RHYME IS DIVINE"、直球勝負のメロウネスが光る"LIFE SENTENCES"、ハードボイルドなホーン・ループが気持ち良い"FANTASY ISLAND"、一歩間違うとトンでもない事になる所を、ギリギリでドープに仕上げたクラシック・ロック調のポッセ・カット"FRICTION"、ムーディーこの上ない"CATCH ME IF YOU CAN"。どの楽曲も、BLUEPRINT最盛期の勢いが感じられる素晴らしい出来だ。文句なし。

3MCの独特の抑揚を駆使したライミングも絶好調。BLUEPRINTの存在感が頭抜けているのは否めないが、INKWELとP-DUNBARも力強い。

CRYPTIC ONEのアルバムでは1曲のみながら復調の兆しを感じさせたBLUEPRINT、やはりポテンシャルはかなりの高さ。この当時の調子を一刻も早く取り戻して欲しいものだ。ともかく、"UP TO SPEED"に勝るとも劣らない仕上がりだ。




THE UP TO SPEED EP

Label: WEIGHTLESS (1999)

Artist: GREENHOUSE EFFECT

Production: Blueprint


1. Biography One
2. Supply & Demand
3. Frequency Of Transmission
4. Biography Two
5. True Dat!!
6. Performance Is Everything
7. Biography Three
8. The Innercity
9. Holding Tank
10. Slaves To The Rhythm
11. Biography Four
12. Stay Gold
13. Weightless w/Illogic
14. Biography Five
BLUEPRINT、INKWEL、MANIFESTの3人で構成されるGREENHOUSE EFFECTは、オハイオ州コロンバスのグループだ。ほぼ同時期に出たILLOGICのアルバムと合わせて、このEPでWEIGHTLESS RECORDSの名は皆の脳裏に刻まれる事だろう。EPとはいっても、インタールードを合わせて14曲、アルバムといっても差し支えないヴォリュームではある。

イントロに続いての数曲は、いわゆる"スキル物"だ。スペイシーなトラックがとにかく素晴らしい"FREQUENCY OF TRANSMISSION"、スムースな"TRUE DAT!!"など、ドープだ。こうした題材は、MCにとって不可欠だが、それだけでは良いアルバムは出来ない、というのは周知の事実。勿論、彼らはただスキルを誇示するだけのグループではない。ゲットー・ライフをライムした"THE INNER CITY"、地に足の付いた価値観を聴かせる"STAY GOLD"、"SLAVES TO THE RHYTHM"では、資本主義を批判。BLUEPRINTのソロ"HOLDING TANK"では、犯罪に走る友人とそれを止めようとするBLUEPRINTのやり取りが歌われていて、BLUEPRINTがトラックメイカーとしてだけでなく、ラッパーとしても最高レベルである事を証明している。唯一のゲストは勿論、ILLOGIC。レーベル/クルー名を冠した"WEIGHTLESS"に参加しているが、アルバム中唯一感じるところのない曲で、勿体無い限り。

プロダクションは、全てラッパーでもあるBLUEPRINTが手掛けている。ジャジーでソウルフル、ILLOGICのアルバムよりも充実した出来で、素晴らしいトラックばかりだ。要所要所のインタールードもタイト。一貫した、オリジナリティー溢れるスタイルをすでに確立していて、唸らされる。

INKWELとMANIFESTの2人も良いが、やはりBLUEPRINTに注目して欲しい。その卓越したプロダクション・スキルのみならず、マイクでも非凡なライム/デリヴァリーを聴かせてくれる。彼のソロが聴きたい、といったら後の二人に悪いか。ともかく、ここには、ヒップホップ・アルバムに必要な要素が全て詰まっている。ドープなトラックに、ドープなMCだ。